~*リハビリ訓練道場*~ 小ネタ投下したり、サイトにUPするまでの一時保管所だったり。
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「せんっぱーい!!!」
振り返るよりも早く、背中から襲われた。
きらきらしたまぶしいオーラに。
体中から溢れ出して、なお枯渇の様相を呈さない凄まじい勢いのオーラ。
それだけの量があの小さな体のどこに収まっているのか聞きたくなる。
「・・・・・・ココ・・・・・・お前なぁ・・・・・・」
思わず呻いた。
オーラなんて一般人の目には映らないものだから物質的エネルギーは生み出さない。
どうやっても身体へ影響を及ぼす程のものにはならない。
はずだ。
そのはずなんだ。
だが、そのオーラを視覚的に捕らえることのできる自分には、押しつぶさんばかりの、それも好意的な感情を多分に含有したオーラを一直線に向けられると気圧されて後ずさりしてしまう。
「どうかしましたか?」
好意を寄せられて、悪い気はしない。
実際、嬉しいものだと思う。
なのにこうして気圧されてしまうのは、純粋に俺の生き方の問題だ。
俺にいつもあったのは、劣等感。
優秀な兄を誇らしく思う一方での、自己への羞恥心。
いつだって俺たちは比べられてきた。
そして、いつだって俺は2番だった。
それが当たり前の評価。
俺自身、正当な評価だと思ってる。
つまり、慣れていないんだ。
俺を一番と評価する人間に。
そんな人間が居ることを、信じられないでいるんだ。
「・・・・・・ハント先輩?」
つい、ボーとしてしまった。
目と鼻の先にココの顔が迫っている。
「近ぇよ」
「はわっ!」
右手でココの顔を押し退けた。
触れたことに驚いたのか、変な声を上げた。
驚いたのもつかの間、頬を紅潮させ、顔を綻ばせる。
それに比例して薄桃の優しい色をしたオーラが流れ出た。
相変わらずきらきらして、俺の目には痛いくらい透き通ったオーラ。
真っ直ぐで、一途で、暖かい。
「お前は・・・・・・」
きっと、ココのオーラに当てられたんだ。
でなきゃ、俺がこんな言葉を口にするはずがない。
「・・・・・・何で、俺なんかが好きなんだ?」
言ってから、猛烈に恥ずかしくなった。
何を聞いてるんだ俺はっ!?
「いやっ!これはっ!そのっ!!別に、だなっ!?」
わたわたと慌てふためくが、弁明の言葉は何一つ出てきやしない。
「先輩が認めてくれたからです」
「・・・・・・へ?」
「何をやってもうまくいかない落ちこぼれの私を、先輩はバカにしなかった」
「・・・・・・」
落ちこぼれが落ちこぼれを慰めるだなんて滑稽な話だ。
「私、嬉しかったんです。先輩が『バカでもいい』って言ってくれて、ハンドラーしかないって思わせてくれて・・・・・・」
つまりは傷の舐め合いじゃないか。
「先輩がいたから、パパと同じ仕事を諦めなくていいってわかった。
どんなにバカにされたってコロと二人で頑張ろうって思えた」
私バカで単純だから、それで好きになっちゃったんです。
照れくさそうに、笑う。
「・・・・・・それから、先輩が時折淋しそうな顔をするのを知りました。人を避けている感じなのに淋しそうだなんて、何でだろうって・・・・・・」
それは、ブリューナクの力を恐れていたからだ。
得体の知れない呪いの力を持て余していたから、そうする以外の方法を思いつかなかった。
「だから、先輩に声を掛けてみようって思ったんです。バカな私でも、何か役に立てるんじゃないかって思ったから・・・・・・」
思えば、俺が完全に孤立しないで済んだのはココがいたからだ。
見えない壁を挟むような関わりしか持たなかったが、それでもゼロよりはよっぽどましだったと今なら思える。
「・・・・・・結局、迷惑にしかならなかったみたいですけど。先輩が私を支えてくれたみたいに、私が先輩を支えられた嬉しいなって思ってたんです。辛いとき側にコロがいてくれたみたいに、先輩の側にいたいって、そう思ったんです」
俺があの時お前に言ったのは、自分に言い聞かせたかったからだ。
バカだと罵られても、向いてないって自分でわかってしまっても、それしかないって思わなきゃ突き進めなかったから。
「・・・・・・お前って、ホントバカなんだな・・・・・・」
「え?」
「バカだよ。どうしょうもない大バカ」
でも、バカだから嘘なんてつかない。
こいつの言葉は、全部本心。
真っ直ぐに、2番の俺を見てくれる。
お前に返せるものなんて、何一つ持っちゃいないのに。
お前に触れる指一つ、持っちゃいないのに。
「でも・・・・・・」
後頭部に寄せた右手。
グイと力を込めれば、そのまま頭が移動する。
逆らうことなく、トン、と。
「バカな俺には、お前くらいバカな方がちょうどいいのかもしれねぇな」
胸の上で、お前の顔が赤くなるのを、感じた。
love reason ver.アラココ
アラココってみた。
煮え切らなくてすまぬ。
ココたんは俺の嫁なんだが
アラゴが幸せにしてくれるってんならその座を譲ってやらなくもないっていうか
まぁそんな感じなんだ。
二人を幸せにし隊、隊長に就任したい。
2011/02/04
振り返るよりも早く、背中から襲われた。
きらきらしたまぶしいオーラに。
体中から溢れ出して、なお枯渇の様相を呈さない凄まじい勢いのオーラ。
それだけの量があの小さな体のどこに収まっているのか聞きたくなる。
「・・・・・・ココ・・・・・・お前なぁ・・・・・・」
思わず呻いた。
オーラなんて一般人の目には映らないものだから物質的エネルギーは生み出さない。
どうやっても身体へ影響を及ぼす程のものにはならない。
はずだ。
そのはずなんだ。
だが、そのオーラを視覚的に捕らえることのできる自分には、押しつぶさんばかりの、それも好意的な感情を多分に含有したオーラを一直線に向けられると気圧されて後ずさりしてしまう。
「どうかしましたか?」
好意を寄せられて、悪い気はしない。
実際、嬉しいものだと思う。
なのにこうして気圧されてしまうのは、純粋に俺の生き方の問題だ。
俺にいつもあったのは、劣等感。
優秀な兄を誇らしく思う一方での、自己への羞恥心。
いつだって俺たちは比べられてきた。
そして、いつだって俺は2番だった。
それが当たり前の評価。
俺自身、正当な評価だと思ってる。
つまり、慣れていないんだ。
俺を一番と評価する人間に。
そんな人間が居ることを、信じられないでいるんだ。
「・・・・・・ハント先輩?」
つい、ボーとしてしまった。
目と鼻の先にココの顔が迫っている。
「近ぇよ」
「はわっ!」
右手でココの顔を押し退けた。
触れたことに驚いたのか、変な声を上げた。
驚いたのもつかの間、頬を紅潮させ、顔を綻ばせる。
それに比例して薄桃の優しい色をしたオーラが流れ出た。
相変わらずきらきらして、俺の目には痛いくらい透き通ったオーラ。
真っ直ぐで、一途で、暖かい。
「お前は・・・・・・」
きっと、ココのオーラに当てられたんだ。
でなきゃ、俺がこんな言葉を口にするはずがない。
「・・・・・・何で、俺なんかが好きなんだ?」
言ってから、猛烈に恥ずかしくなった。
何を聞いてるんだ俺はっ!?
「いやっ!これはっ!そのっ!!別に、だなっ!?」
わたわたと慌てふためくが、弁明の言葉は何一つ出てきやしない。
「先輩が認めてくれたからです」
「・・・・・・へ?」
「何をやってもうまくいかない落ちこぼれの私を、先輩はバカにしなかった」
「・・・・・・」
落ちこぼれが落ちこぼれを慰めるだなんて滑稽な話だ。
「私、嬉しかったんです。先輩が『バカでもいい』って言ってくれて、ハンドラーしかないって思わせてくれて・・・・・・」
つまりは傷の舐め合いじゃないか。
「先輩がいたから、パパと同じ仕事を諦めなくていいってわかった。
どんなにバカにされたってコロと二人で頑張ろうって思えた」
私バカで単純だから、それで好きになっちゃったんです。
照れくさそうに、笑う。
「・・・・・・それから、先輩が時折淋しそうな顔をするのを知りました。人を避けている感じなのに淋しそうだなんて、何でだろうって・・・・・・」
それは、ブリューナクの力を恐れていたからだ。
得体の知れない呪いの力を持て余していたから、そうする以外の方法を思いつかなかった。
「だから、先輩に声を掛けてみようって思ったんです。バカな私でも、何か役に立てるんじゃないかって思ったから・・・・・・」
思えば、俺が完全に孤立しないで済んだのはココがいたからだ。
見えない壁を挟むような関わりしか持たなかったが、それでもゼロよりはよっぽどましだったと今なら思える。
「・・・・・・結局、迷惑にしかならなかったみたいですけど。先輩が私を支えてくれたみたいに、私が先輩を支えられた嬉しいなって思ってたんです。辛いとき側にコロがいてくれたみたいに、先輩の側にいたいって、そう思ったんです」
俺があの時お前に言ったのは、自分に言い聞かせたかったからだ。
バカだと罵られても、向いてないって自分でわかってしまっても、それしかないって思わなきゃ突き進めなかったから。
「・・・・・・お前って、ホントバカなんだな・・・・・・」
「え?」
「バカだよ。どうしょうもない大バカ」
でも、バカだから嘘なんてつかない。
こいつの言葉は、全部本心。
真っ直ぐに、2番の俺を見てくれる。
お前に返せるものなんて、何一つ持っちゃいないのに。
お前に触れる指一つ、持っちゃいないのに。
「でも・・・・・・」
後頭部に寄せた右手。
グイと力を込めれば、そのまま頭が移動する。
逆らうことなく、トン、と。
「バカな俺には、お前くらいバカな方がちょうどいいのかもしれねぇな」
胸の上で、お前の顔が赤くなるのを、感じた。
love reason ver.アラココ
アラココってみた。
煮え切らなくてすまぬ。
ココたんは俺の嫁なんだが
アラゴが幸せにしてくれるってんならその座を譲ってやらなくもないっていうか
まぁそんな感じなんだ。
二人を幸せにし隊、隊長に就任したい。
2011/02/04
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