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~*リハビリ訓練道場*~ 小ネタ投下したり、サイトにUPするまでの一時保管所だったり。
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それまでどうにか思考の外に追いやっていたことがここにきて顔を出す。
失われてしまったものは取り返せない。
その当たり前の事実が今になって己の胸に突き刺さった。

今更嘆きたくは無かった。
それこそあいつの思うツボのようで癪に障った。
でもこの喪失感はなんだろう。
虚しさと、憤りと、全てがない交ぜになった感情。
なんと言う名前で呼べばいいのかもわからない。
どうしたらいいのかわからなくて、八つ当たりとわかっているのに目の前の胸を強く叩いた。
握ったこぶしを何度も何度も打ち付ける。
彼は何も言わずにそれを甘んじて受けた。
そうされるのが当然とでも言うかのように。
ただ黙って受け止めた。

「あんたが・・・・・あんたが悪いのよ・・・・・」
「・・・・・すまん・・・・・」

口をついた言葉はまったくもって不当なものだった。
確かにあれは彼のせいかもしれない。
あのような事態に陥ったことは彼にも問題はあったかもしれない。
でも、件の件は。
あれに関してだけは。
むしろ私に非があるのに。
それでも彼に当たるしかなかった。
そうしなければ自分というものが保てない。




あんなもの嘘っぱちだ。
私は望んでなどいなかった。
突然のことに動揺しただけだ。
そうだ、そうに決まっている。

何度自分に言い聞かせた言葉だろう。
繰り返せば繰り返すほど、自己嫌悪に苛まれる。
あの時に感じた確かな快楽が否定の言葉を否定する。

耐え切れなくて彼にぶちまけた。
あの時の真実を。
本当ならば墓の中まで一人で持って行きたかった事を暴露した。
ポツリポツリと紡ぐ言葉を彼はせかすことなく聞いてくれた。
言葉に詰まっても、ただただ次の言葉を待ってくれた。
特に驚いた様子も無く、経過した真実として淡々と受け止めた。
過剰に反応しないことがむしろ今の自分にとっては嬉しかった。
あの時に何かがあったことは彼自身察していたのだろうから『やはり・・・』とどこか納得したようだった。
唯一。
そんな彼が唯一目を見開いたのは、あの男からの仕打ちに対しての私の内情を口にした時。
奥歯をギリ、と言わせるのを聞いた。
私を掴む手に一際力がこもった。
怒るだろうか?
ふざけるなと憤るだろうか?
それでもいい。
いっそそうしてくれた方がずっと気が楽だ。

だが彼はそうしなかった。
かすかに震える声で

「すまなかった・・・・」

そう言った。
何であんたが謝るのよ。
違うでしょ?
怒っていいのよ。
罵っていいのよ。
そうじゃなきゃ私の感情にやり場が無いじゃない。
どうしようもなくて私は拳を振り上げて、彼の胸に叩き付けた。
何度も何度も、繰り返し叩く。
あんたが悪い、と不当なことを言って彼を困らせる。
その度に彼はすまないといって謝る。
どれくらいそんな不毛なやり取りを繰り返しただろうか。
彼の胸を叩くことに疲れた頃、彼が私の後頭部に手を伸ばす。

「だが、起こってしまった事は仕方が無い」

伸ばした腕を引き寄せ、私の頭を自分の胸に押し当てた。

「嘆いたところで事態は変化しない」
「わかっているわよっ!でもね!女の子にとって、ファーストキスは特別なのよっ!!」
「そうか」
「あんたにわかる!?好きでもない奴に一方的に奪われた、この私の気持ちがっ!」
「・・・・・すまん・・・・」
「そんな簡単に言わないでよ!」
「すまんがそれ以上口を開かないでくれ」
「何様のつもりよ!大体ねっ!」
「好きな女の唇を勝手に奪われた男の気持ちも、君にはわからないだろう?」
「・・・・なっっ!?」
「これでも腸が煮えくり返りそうなのを何とか堪えているんだ。それ以上何か言われたら何をするか自分でもわからない」
「・・・・それって・・・・・ぅわっぷ」

口を開けば、もう一度強く彼の胸に押し付けられる。
おずおずとその手をかいくぐり、彼の胸の中から顔を持ち上げ、小さな声で問う。

「もしかして・・・・嫉妬してる・・・・?」
「わからん」

少しだけ怒った声で彼が言う。

「レナードのこと、怒ってる?」
「わからん。だが非常に芳しくない気分だ」

眉間に寄せた皺がより一層濃くなった。
やっぱり怒っている。
あいつにも、私にも。
でも今はその怒りすらも私の中のすさんだ気持ちを融解してくれる緩衝材だ。
控えめに伸ばした腕を彼の背中に回す。
服の端っこをちょっとだけ掴むに留まる。

「・・・・・・ありがと」

面と向かって告げることが恥ずかしくて、顔を俯けた。
くぐもった声が自分自身にも聞こえた。

「君に感謝されるようなことは何もしていない」

怪訝そうな声が返される。
きっと真面目な顔で首を傾げているに違いない。

「いいの・・・・・ありがと・・・・」
「よくわからんが・・・・・まぁ・・・いいか・・・・」
「うん、それでいいのよ・・・・」

心地よい時間がゆっくりと流れていく。
それを断ち切ったのは、彼の方。

「千鳥」
「何?」
「一つ、わがままを言わせてもらってもいいだろうか?」
「わがまま?」
「うむ」

それはとても珍しい申し出だった。
記憶にある限り、思う存分振り回されたことはあれど、彼がそのように申告してきたことなど一度も無かった。

「・・・・いいよ。聞いたげる。言ってみなさいよ」
「助かる」

一息置いて、何かを逡巡する。
口を開いては閉ざし、それを何度か繰り返し、ようやく意を決して言葉を漏らす。

「・・・・今後は・・・俺だけにしてもらえないだろうか・・・・」
「・・・何を・・・?」
「いや・・・・その・・・・・つまり、君と・・そういうことをするのを、だな・・・・」
「そういうこと・・・って・・・・」
「いや・・・だから・・・その・・・、・・・・口付け・・・のことだ・・・・・」
「なっ!?」

言うに事欠いてこの男は突然何を言うのか!
驚きとその他もろもろの感情に言葉が出てこない。

「確かに君の唇は奴に奪われた。どんなに抵抗しようともその事実は変わらない。
だが今日以降は誰にも譲るつもりは無い。ソレは、俺のものだ。
例え誰であろうと手放しはしない。
だから君も約束して欲しい。
今日以降、誰にも許さない、と」

なんと身勝手な。
なんと一方的な約束か。

「君のファーストキスとやらはもう取り返せないが、最後の唇は俺が貰い受ける」

つまりそれは、プロポーズも同じではないか。
わけもなさげに言う彼はそれを自覚しているのだろうか?
聞いているこっちが赤くなってしまう。

「なによ・・・それ・・・・・」
「嫌か?」
「そうじゃないけど・・・・・、あんたが先に死んじゃったらどうするつもりよ」

私なんかよりもずっとずっと危ない場所に立っているあんたの方がよっぽど先に死んじゃいそうじゃない。

「問題ない」
「問題大有りよ。あんたがいなくなった後のことなんて、私だって保証できないんだから」

自暴自棄になって誰かに身を許さないとは言い切れない。
全てがどうでもよくなって色に溺れてしまうかもしれない。
あんたのことが好きだから、不確かな約束なんて出来ない。

「問題ない。俺が死ぬ時は・・・・・君も連れて行く」
「なっ!?」

彼の真剣な表情を見れば、それが冗談などではないことくらいわかる。

「ほ・・・本気なの?」
「肯定だ」
「あんた・・・・馬鹿じゃないの!?」
「あぁ、否定はしない。それでも、俺が死んで君が誰かの自由になるなど到底許容できることではないのだ」
「意味わかんない。だから私も死ねって言うの?」
「・・・・・君は不本意だというかもしれないが・・・・・・」
「不本意っつーか、なんつーか・・・・」

つまり、コレが彼の言うわがままということか。
ありえないありえない。
どこをどういじったらこんな発想がでてくるのか。

「頭のねじぶっ飛んでるとしか思えないわよ」
「む、俺は至って正常だぞ?」
「・・・・・・わーってるわよ!」

ガシガシと頭をかき回して、潔く腹を括ってやる。

「しょうがないからあの世まであんたに付き合ってやるわよ」

握った拳を彼の胸板に思いっきり正拳突きしてやる。

「だって、ソースケってばあたしがいないとてんでダメ男なんだもん!」

感謝する・・・・と小さく零した彼の言葉を、さえぎった。
私たちの初めての。
最後には程遠い、口付けで。



ラスト・キッス



軍曹は恥ずかしい台詞をさらりと言ってしまうから恥ずかしい。
多分最初を貰うよりも最後を貰う方がずっと難しい。
でもちろりとソースケならきっとやってくれると思うんだ。
最終巻発売まで2週間を切った。
幸せになって欲しいです。
ただそれだけです。
2010/08/08

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「・・・・・ソースケ?」

特に珍しくも無く、夕飯に誘った。
一人暮らし同士の身。
こうやって振舞ってやるのは最近では間々あることだった。
作る側としてもある程度量があった方が作りやすいし、食べてくれる人がいるというのは存外に嬉しいものなのだ。
彼の方も普段は野戦食ばかりで腹を満たしている生活だったから、自分の作る料理をまるで豪華なフルコースでも出されたかのように喜んでくれる。
そういった小さな積み重ねの末、少しずつ食事を共にする回数が増えていった。
当たり前のように学校帰りに二人でスーパーに寄り。
当たり前のように何が食べたいかの受け答えをし。
当たり前のように二人で家に帰り。
当たり前のように食事を共にした。

ただし、彼がこのように無防備に寝入ってしまうことは珍しい。

食事を終え、満腹感で睡魔に襲われたのだろうか?
確かにカモフラージュの学生業と本職の傭兵業をこなす彼の生活はハードの一言に尽きる。
過去の経験からなのか、職業柄なのか、彼は熟睡に陥ることがほとんどない。
2・3時間ごとに意識は覚醒するし、基本的に目を閉じない(らしい)。
敵からの襲撃に備え、眠るのはベッドの下。
そんな睡眠方法で疲れが癒されるわけも無く。
ここ最近はとりわけその疲労の色が顕著だった。
憔悴といっても差し支えない。
それくらい、彼・相良宗介からは疲労が見て取れた。

しかし本人に問いただしても
『問題無い』
『心配するな』
の一点張り。
それ以上は決して言葉を続けようとはしなかったし、どこと無く「聞かれたくない」という雰囲気が見て取れた。
だから私は聞かなかった。

本当は知りたかった。
話して欲しかった。
私を、信用して欲しかった。

でも、一方で本能だか何かが『聞いてはいけない』と警告を上げていた。
つまりそれはこの平和な日本ではありえないことで。
言葉を変えれば、“彼の世界”の話ということ。
多分、血なまぐさい話なのだろう。
だから彼は聞かせない。
一人で抱え込んで、どうにかしようとしている。
どうにかできると思っている。
果たして彼はそこまで強い人間なのだろうか?
これまでの生きてきた経緯こそ違っても、彼は私と変わらない17歳でしかない。
たかだか17歳が、どうしてそこまでのことを抱えられるだろう?

「なんであんたはそんな無茶ばかりするのかしらね?」

ソファに身を沈めて寝息を立てる宗介の顔を覗き込む。
こうしてみれば、この男だって年相応の・・・・・・

「・・・・って、ソースケ・・・・・?」

そこにあったのは、健やかな寝息とは程遠い、苦悶の表情。
びっしりと浮かぶ寝汗。
くっきりと刻まれた眉間の皺。
とてもいい夢を見ているとは思えない。
起こしたほうがいいのだろうか?

「ソースケ・・・・」

小さく呼びかける。
「う・・・」と小さく呻くばかりで覚醒には至らない。
もう一度呼びかけたが少しばかり身を捩る程度だった。
仕方なく恐る恐る手を伸ばす。
驚かせないよう、慎重に。
額に張り付いた前髪を指先で掬い取る。

「っ!!!」
「え?・・・っぁ!?」

指先が額に触れるか触れないかのわずかな瞬間。
宗介の目がガバッと大きく見開かれた。
声を上げるよりも早く、襟元をひねり上げられ場所を入れ替えるようにソファに組み伏せられる。

「っく・・・・はっ・・・・・!?」

瞬間的に息が詰まった。
どうなったのか状況がわからない。
頭が急速に事態を理解処理しようとするけれど追いつかない。
頭上の顔を見上げようとするけれど、天井照明のため逆光となり表情すら読むことが出来ないときた。

何かを勘違いしているに違いない。
睡眠時に近づいてきた私を敵か何かと間違っているのだ。
そうに決まっている。
声を掛けて、「何やってんのよこの戦争馬鹿」と叱ってやればすぐに脂汗だらだらで謝るに決まっている。

「そ・・・・・・っ!?!?!?」

口を開く。
いや、開こうとした。
その瞬間、素早い動きで彼は腰元に忍ばせた大振りのコンバットナイフを引き抜き、ほとんどモーションも無く、突き立てる。
薄皮一枚を切り裂いて、首筋横に刃を立てられた。

「・・・っ・・・!!!」

もはや視線一つ動かせない。
つぅ・・・と血が伝うのが感覚的にわかった。

目ぼけているにしてもこれはひどい。
緊急時に手荒に扱われることはあってもあくまでもそれは私を守るためであって、私に害成す意図はいつだって無かったはずだ。
でも、今本能で感じているこれは、多分彼の言うところの『殺気』。

「そ・・・・・す、け・・・?」
「・・・・・・・ちど・・・・・り・・・・・・」

ほとんどかすれ声で、彼を呼ぶ。
虚ろな声で、彼が呼ぶ。

「・・・ちどり・・・・・ちどり・・・・・無事か・・・・?」
「そー・・・すけ・・・?」
「・・・・・よかった・・・・・・」

握りこまれたコンバットナイフから、するりと手が外れる。
締め上げられた襟元が、緩められる。
代わりに伸ばされた両の腕は身体をやさしくかき抱くように背中に回され、覆いかぶさるようにして肩口に顔を埋められた。

「良かった・・・・・君が無事で・・・・・・」

心の底からの、安堵の声。
いまだかつて彼のこんな声は聞いたことが無かった。

だからだろうか。

何が良かったのか説明しろっつーの、とか。
このあたしに対して随分な態度をとってくれんじゃねーの、とか。
いつまでこうしてるつもりだ変態、とか。

山ほどある言いたいことが何一つ口に出来なかった。

「大丈夫よ・・・・・・・・ソースケがいるんだもの・・・・・」

まるで飼い犬にそうするように、宗介の髪の毛をクシャリと撫であげた。
天井で煌々と光る照明が、嫌にまぶしい。

そう、彼は多分、光に当てられただけなのだ。
きっとここは、彼にとって明るすぎた。
それだけだ。

それだけだと、思いたい。

「大丈夫・・・・・・大丈夫よ・・・・・」

まるで自分自身に言い聞かせるように、私はその言葉を繰り返し呟いた。


彼の世界





雰囲気の何か。
もしかしたら続くかも。
2010/07/24
 

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目が覚めたときの、言い知れぬ不安感。
何がどう、とは表現できない。
ただ漠然と『何かが違う』と心が叫ぶ。

いつかの香港の時もそうだった。
逢えないことが、酷く苦しかった。
君の幻に悩まされるくらい、酷く哀しかった。

だが今はあの時とは違う。
決定的に、違う。

君は東京に、あの家にはもう居ないのだ。
それどころか、日本にすら居ないのだろう。
どこに居るのかわからない。
香港の時のように全てをかなぐり捨てても、君のところには帰れない。


熟睡も出来ないまま、目を開く。
眼前にあるのは、見慣れないベッドの安っぽい骨組み。
東京の、君のすぐ傍で生活できていた頃のものではない。
そのたび思い知らされる。
やっぱり彼女は居ないのだと。
悪い夢であって欲しかったと。

―――でも、これが現実なのだと。


ベッドの下から這い出す。
周囲に対する警戒もおろそかに、ベッドに腰掛ける。
安い、スプリングもほとんど利いていないようなマットがギシリと悲鳴を上げた。

「・・・・・・・千鳥・・・・・・・」

呻く様に、言葉が漏れる。

「・・・・・・・千鳥・・・・・・・」

両手で、目元を覆う。

「・・・・・・・千鳥・・・・・・・」

絞り出されたものは、嗚咽にも聞こえた。

「・・・・・・・・っ、ちどり・・・・・・」


 『どーしたの?ソースケ』


何度唱えても答えてくれる彼女は、居ない。
やさしく笑いかけてくれる彼女は、居ない。
俺を信じていると言った彼女は、居ない。

居ない。

いない。

イナイ。



「千鳥」

逢いたい。

「千鳥」

逢いたいんだ。

「千鳥」

君と東京に帰りたい。

「千鳥」

ただ、君の傍に居たい・・・・・。



君が居ない朝



時系列はOMFの冒頭辺りかな?
あの辺はホント読んでて痛々しかった・・・・・。
まぁ、ぶっちゃけ宗介の心情というよりも、今現在SBM上巻が手に入らない自分の心情。
早く・・・・・・早く読みたい・・・・・・・うぐぐぐ。
2010/07/19

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「俺は・・・・・・幸せになどなってはいけない人種だ・・・・・」

思いつめた声で、彼が言う。
哀しそうに、苦しそうに、言葉を紡ぐ。

「・・・・・どうして?」

動揺がなかったといえば嘘になる。
しかし今にも壊れてしまいそうな彼を見ると、不用意なことは言ってはいけない気がした。
私は出来る限り平静を保った声で問い返す。

「殺しすぎた。この手は血にまみれすぎている」

「多くの人間の命を奪ってきた。生きていれば幸せになってであろう未来を奪った」

「10や20では済まない。もっと多くの命を奪った。それ以上に多くの幸せを奪った」

「恐ろしいだろう?醜いだろう?嫌悪してくれて構わない」

彼は淡々と語った。
それは、彼がアフガニスタンにいた頃の話だろうか?
それとも今現在所属している<ミスリル>での話だろうか?
あるいはそのどちらもか。
詳しいことはわからない。
聞きたいとも思わなかったし、聞く理由もなかった。
多分そうなんだろうな、という根拠のない予想はしていたがそれだけだ。
もしかしたら私はきちんと言葉にしてそういうことを聞かされるのをどこかで拒んでいたのかもしれない。
彼を “ちょっと戦争バカな普通の男” と思い込みたくて、暗にその話題を避けていたのかもしれない。

でも、彼は口にした。
己の過去を。
暗く、陰湿な、決して人に誇れるものではない過去を語った。

『嫌悪して構わない』と彼は言う。
ではどうして今にも泣きそうな顔をしている?
拒絶されることが怖くて仕方ないくせに。

誰よりも、幸せを願っているくせに・・・・・・。

「・・・・・・・・あんたって・・・・・ほっっっんと、ばかっ!」
「・・ちど・・・・り・・・?」
「ばかばかばか。大バカ!ウルトラ馬鹿!」
「千鳥、俺は冗談でこんなことを言っているわけではなくて・・・・」
「本当のこと、なんでしょう?」
「う・・・・・・うむ」
「わかってる。でもやっぱりあんたは大馬鹿よ。ソースケ」

きっぱり断言すると、流石の彼も閉口する。

「そんなもの、幸せになっちゃいけない理由になんてならないわ」
「・・・・・だが・・・・・・」
「だがも、へったくれも、くそったれもないわよ。『そんなこと』誰でもやってるわ」

そう、誰もがそうやって生きている。
生きるということは、そういうことなのだから。

「私だってそう。他の命を食いつぶして生きている」
「君が?まさか・・・・・」
「嘘じゃないわ。私たちは生きるために殺している。動物を、植物を、自然を」

そうやって他の命を食らって命を繋いでいる。
そうやって、生命は生きながらえてきた。
そうしなければ生きていけないからそうした。

「それがあんたの場合、人間だっただけの話よ」
「そんな論理は欺瞞だ」
「じゃぁあんたは自分の快楽の為に殺しをしたの?」
「否定だ。ただの一度だって快楽を覚えたことなどない」
「でしょう?だから、あんたは生きるために殺したのよ。私たちがしていることとなんら変わらない」

しかし・・・・と彼はなおも食い下がる。

「命は命よ。それが家畜だろうと植物だろうと、人間だろうと、ね。それともあんたは『人間様は格上の生き物』だとでも思っているわけ」
「いや・・・・・そういうわけではないが・・・・・」

ようやく押し黙りはしたが、そんな論上は屁理屈でしかない、とでも言いたそうにしている。

「・・・・・あんたって・・・・本当は傭兵とかの生き方が一番似合わない人間なのかもね」
「・・・・・そうか・・・・?」
「そうよ」

今生きているこの地球上の人間のどれだけがわかっているだろうか。
己の手は血で汚れていることに。
血みどろの道の上に立っていることに。
虫も殺せぬ清廉潔白の人間と思っているクソ野郎がどれだけいるだろう。
そんな人は一人だって居やしない。
生まれたての赤ん坊だって、沢山の『命の基』を蹴落としてその形を成しているに過ぎない。

他を殺さずには、生命は生きていけない。

「あんたは優しすぎるのよ・・・・ソースケ・・・・・」
「・・・・・千鳥・・・・・・」

私はあんたを軽蔑なんてしない。
嫌悪もしない。
怖いだなんて、思わない。

あんたがしてきたことは、確かに褒められた行為ではないかもしれない。
多くの人が誹謗中傷することかもしれない。
あんた自身も、自分のしてきたことが許せないかもしれない。

「それでも私は、あんたが好きなのよ」

だから、幸せになってはいけないだなんて言わないで。
血にまみれた手に気づいているあんたが、命の重さを知っているあんたが、幸せになれないなんておかしいよ。
命の尊さを知っているあんただから、あんたは優しい。

生きるべきは、幸せになるべきは、そういう命なのよ。
奪った分まで、生きなくてはいけないの。
屠った分まで、幸せを謳歌しなくてはいけないの。

だからお願い。
『幸せになってはいけない』だなんて、そんな哀しいことは言わないで。

「絶対、幸せになるわよ。ううん、ならなきゃいけないの」
「・・・・・・・・だが・・・・」
「返事は?」
「りょっ、了解したっ!!」

あぁ、なんて色気のないプロポーズかしら。
ま、これくらいが私たちらしくていいのかもしれないけど。


生きること殺すこと・幸せのこと



思ったままを書き散らかした。
ソースケは殺しをしてきたことを少なからず後悔している部分はあると思う。
そういう生き方しか知らなかったし、それだけでいいと思ってた。
でもかなめと出逢ってソレが異常な生き方だと気づいてからは、やっぱりどこかで気にしてしまう。
それを上回って包み込んでくれるかなめの懐のでかさ。
やっぱりちろりはソースケの嫁。
2010/07/18
 

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<ヴェノム>撃破に成功した後、宗介は上官の制止に耳を傾ける様子も無く、一目散にかなめの元に走った。
彼女をこれ以上待たせてなるものか。
誰かに命令されたわけでもないのに、それは一種の義務感のように走った。
きっと今頃彼女は待ちくたびれて盛大に貧乏揺すりでもしているに違いない。
『遅い!何やってんのよあのバカは!?』などと言いながら、それでも自分を待っていることに疑いなど無かった。
だから走った。
1分でも、1秒でも早く、彼女の元に戻れるように。
彼女と過ごす、あの東京の生活に戻れるように。
そのうちミスリルからの呼び出しも掛かるだろう。
任務放棄したのち、このように再び勝手な行動をしているのだ。
<アーバレス>の存在がある以上、いきなり除隊処分ということはないと高をくくっている部分はある。
が、かなりの減俸は覚悟しなければならないだろう。

でも今はそんなことどうだっていい。
走る。
走る。
彼女の元へ。
彼女の場所へ。



かえるところ




AS暴動の為に混乱した空港では、予想通りまともな運行がされておらずかなりの時間待たされた。
それでも一応事態の収拾は始まっていたので何とかその日のうちに東京に帰りつくことは出来たので良しとする。
空港で仲間から何らかの帰還命令を受けるのでは?と身構えていたが、そのような事態もなかった。
多分状況を察した大佐・テッサがこの行動を見逃してくれただろう。
彼女には頭が上がらないことばかりだ。
今度基地に帰還したときにはきちんと礼を述べねばならない、と宗介は心の中で呟いた。

空港から電車を乗り継いで最寄の駅で下車すると、辺りはすっかり日が暮れていた。
日の落ちた道を二人並んで歩く。
ほとんど口も開かずに、ただただ家を目指した。
話したいこと、聞きたいことは山ほどあったが改まってみるとどう切り出したらいいのかがわからない。
考えあぐねているうちに、気がつけば住処のマンションまでほんの1・2分の距離になっていた。
とりあえず今は休むことが先決なのかもしれない。
身体が、精神が、疲労しきっている。
このような状態ではまともに思考などできはしない。
それは彼女も同じだろう。
いや、彼女の方が疲労の度合いでいえば何十倍も酷いはずだ。
彼女にとって今回のような出来事は非日常的な事象なのだから。

「では千鳥、ここで・・・・・」

都道を挟んで建っている二つのマンションの近くに差し掛かり、宗介が声を上げた。

「いろいろと言いたい事もあるだろうがまずは身体を休めて欲しい。詳しい事情はまた後日話す」
「・・・・・・あんたは何すっとぼけたこと言ってんのよ」
「わかっている。今回の件はきちんと説明の義務があると承知している。だが建設的に話すためにもまずは休息を・・・・・」
「そうじゃなくて!」

黙らせるべく炸裂したチョップが綺麗に宗介の頭に命中した。
香港で出会い頭に食らったものに比べればなんとも可愛らしい威力のチョップだ。

「あんた、どこに帰るつもりなのよ?」
「もちろん以前のセーフハウスだが?」
「ばか。あそこ引き払っちゃたじゃない。鍵も持ってないでしょう?それなのにどうやって入るつもりよ?」
「いや、それは・・・・・・」

確認はしていなかったが、きっとテッサが既に根回しをしてくれている気がした。
確かに鍵は持ってはいなかったがあの程度の鍵をピッキングすることはたやすい。
契約さえ通っているならばピッキングの犯罪性を問われることも無いだろう。
電気ガス水道は通っていないかもしれないが彼にとっては別段重要なことではない。
生活用品の類などが一切無かろうが、雨風を凌げるだけ十分だ。

「大丈夫だ。問題ない」
「問題大有りよ。あんたのことだからピッキングして入って、雨風が凌げれば十分とか思ってるんでしょうけど・・・・」
「・・・・・・君はエスパーか」
「なによ?本当にそんなこと考えてたわけ!?」
「うむ。肯定だ」
「肯定だ、じゃ無いわよ。そんなんじゃ休まるものも休まらないわよ!」
「むう・・・・・しかし他にどうすれば・・・・・・」

真剣に首を傾げる。

「・・・・・・うちに来なさいよ・・・・・・一晩くらいなら・・・その・・・・・泊めてあげるから・・・・・」
「・・・千鳥・・・」
「っ!べ、別に!来たくないならその辺で野宿でも、ピッキングでも何でもすれば!?」
「・・・・・・・いや・・・・・・・」

本来ならば、断るべきところなのだろう。
ただでさえ自分は彼女に迷惑ばかり掛けているのだ。
でも、今は。
今だけは。
できるだけそばにいたかった。
それを許してもらえるならば、断る理由はない。

「すまないが世話になる」


□■□


部屋に入るなり風呂に投げ込まれた。
文字通り、投げ込まれた。
彼女曰く、『その汚れ切ったつなぎで部屋をうろちょろしないで!』とのことらしいので甘んじてシャワーを借りることにした。
もとよりの習性で手早くシャワーを切り上げると、浴室の外には下着と部屋着らしいTシャツ・ジャージが置いてあった。
それらは男性ものだ。
なぜ彼女がこのようなものを?
疑問に思っていると洗面所の外から声がした。

「ソースケ?そこに置いてあるの使っていいから」
「それはありがたいのだが・・・・・・」

何せ身一つで香港から帰ってきてしまったので今の宗介には着替え一つ無かったのだ。
しかしなぜ一人暮らしの彼女の家に男性ものが置いてあるのか・・・・・
語尾の淀みから何を考えているのかを悟ったのか、彼女は付け加えた。

「それ父さんのなの。ほとんど使ってないし、ちゃんと洗濯してあるから大丈夫よ?」
「あぁ」

それならば納得がいく。
共に生活をしているわけではないにせよ、一着くらい家族の衣服があってもなんらおかしくは無い。
例え父親のものというのが何らかの事情による嘘だったとしても、一人暮らしの女性の防犯対策と考えれば一揃え位あってしかるべきだ。

「では貸してもらうことにしよう」

扉の向こうから「よろしいよろしい」という彼女の声が聞こえた。
着替えてからリビングに向かうと彼女が俺の格好を一瞥する。

「一応サイズは大丈夫みたいね」
「防弾性には不安はあるがおおむね問題ない」
「・・・・・一般家庭においてある衣服に防弾性を求められてもね・・・・・・」

普段であればハリセンの一発や二発が飛んでくるところだが、彼女の疲労もピークに達しているのだろう。
力なくうなだれるだけで終わった。
気だるそうにソファーから身を起こすと、入れ替わりに浴室に姿を消した。

さて、そうなるととたんに居住まいが悪くなる。
いろいろと気になる部分はあるのだが(主に外からの狙撃や盗聴の危険性、緊急時の非難退路の確保、敵侵入時のトラップ細工などだ)、これまでの経験上どう転んでもそのようなことをした暁には問答無用でベランダから逆さ吊りの刑に処されることは目に見えていたので、湧き上がる衝動を強靭な理性でもってやり込めた。
とにかく動かず、岩のごとく、山のごとく。
ほとんど武器もない状態で、それでいて事前のトラップなしに、最悪の事態が起こった場合の対策を練る。
どうすればこの脆弱な安全面を打開する出来るかを考える。
・・・・・・・・なんとも絶望的な状況か。
支援すら求めることの難しいこの状況で果たして生き残ることができるだろうか。
はじき出した演算はどう見積もっても分が悪い。

「これは・・・・・・・危険だ・・・・・・」
「何がよ。・・・・・っ、まさか・・・・・・変なこと考えてるんじゃないでしょうね!?」

いつの間にか彼女も入浴を終えていたらしい。
自分の身体を抱きかかえるようにして一歩後ろに後ずさった。

「変なことなどではない。今後に関わる重大かつ緊急を要する問題だ」
「こっ、今後ってあんたまさか・・・・・・っ!」

どうやら彼女もこれまでの経験を経て、今この場における危険性を察知してくれたらしい。

「準備が足りなさ過ぎる・・・・これでは・・・・・」
「準備・・・って・・・・・あの・・・・その・・・・・・・ア、アレの・・・こと・・・・?」
(っていうか、あんたいきなりそんなことまでしようとしているわけ?私たちまだキ、キスだってしていないのに・・・・・!?)

思い当たるのは以前に彼女に渡した護身用具だが、あれはあくまでも素人が扱って危険の無い代物だ。
敵が本気で仕掛けてきたならとてもではないが間に合わない。

「あぁ・・・・・俺には君を守る義務があるというのに何たることだ・・・っ!!」
「それは・・・・無いのは・・・・私も困る・・・けど・・・・・」
(でもソースケとなら・・・・それでもいいかな、なんて・・・・・いやいや、何考えてんのよあたし!)

今こうしている間にも敵は狙撃の瞬間を狙っているかもしれない。
これ以上ここに留まるのは危険すぎる。

「しかし今更嘆いても仕方が無い。時間は待ってはくれないのだ。・・・・かくなる上は、千鳥っ!」
「ひゃぁっ!や、そんな、いきなりだなんて・・・っ!」
(私にだって心の準備って物が・・・・っ!!)

掴んだ彼女の肩がわずかに震えていた。
無理も無い。
俺が日本を離れていた間、彼女は一人で敵と対峙していたと言っていた。
その時の恐怖が蘇っているのだ。
だが大丈夫だ。今は俺がいる。
今度はどんなことがあろうと必ず守ってみせる。

「以前に確保しておいた緊急用のセーフポイントがある。そこまで移動しよう。あそこにはまだ多少の武器も残っていたはずだ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・は?」


部屋を静寂が満たす。
彼女の冷めた声が、急速に室温を降下させた。

「む、どうした千鳥?急がないとここもいつ襲撃されるかわからないんだぞ!?」
「なにうすらとんかちなことをくちばしっているのかしらさがらそうすけぐんそう?」
「・・・・・痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
「おかしいわねむこうでさいかいしたときにそれなりにいためつけてやったつもりだったけれどたりなかったのかしら?」
「痛いぞ千鳥。肘関節はそんな方向に曲がらないからやめろ」

抑揚の無い声で肘関節を決めに掛かる彼女にはえもいわれぬ恐ろしさがあった。

「・・・・・・あんたに期待なんかした私がバカだったわよっ!?」
「期待?なんの話だ?」

彼女は盛大に溜め息を吐いた。
意味のわからない言葉に首をひねる。

「うっさいっ!いいからさっさと寝るわよ!?あんたのせいで余計に疲れたじゃない」
「いかん千鳥。ここは危険だ」
「ふざけんじゃないわよ。そうやすやすと狙撃なんてされてたら日本なんつー国は成り立ってないわよ」

危険性を再三訴える俺の言葉を右から左に受け流すどころか、耳にすらいれず、疲れた足取りで寝室に向かいそのままベッドにダイブした。

「危険すぎるぞ千鳥!そんなことでは敵に撃ってくれと言っている様なものだ」
「うっさいわね~。大丈夫だって言ってんでしょ?」
「大丈夫なものか!?・・・・・わかった、移動はあきらめよう。だがせめて奇襲に備えて寝る場所はベッドの下にっ!」
「お断りよ」
「だがっ!」

ベッドに身体を沈めた彼女に詰め寄る。
もそりと頭だけ動かしてこちらを向いてくれた。

「・・・・・・そんなに不安なら・・・・」

引き起こそうと伸ばした手を逆に掴まれ、引き倒される。

「あんたも・・・・ここで寝たらいいじゃない・・・・・」
「ちちちちちちどりっ!?」
「こっちはあんたがいなくなってから・・・まともに睡眠取れなくて・・・・・今・・すっごい眠いのよ・・・・・・」
「いやっ!そ、そ、それはわかったが、だだだが、これ、れ、これはっ・・・・!」

布団の感触がそうさせるのか彼女は急速に睡魔に侵されていった。

「あんただって・・・・・ろくに・・・・・寝てなかったんでしょ・・・・・・?」
「いや・・・・・う・・・む、・・・・肯定・・・だ、が」
「だったら寝なさい」
「しか・・・し、だな、・・・・千鳥」

確かに俺自身まともに休息などとってはいなかったことは事実だ。
現実問題として意識・思考能力は確実に低下している自覚もある。
だが、これは。
この状況は。
いろいろな意味で危険すぎるのではないか・・・・・・・?

それでも彼女は手を離そうとはしなかった。
それどころかずりずりと俺をベッドに引きずるように、手から腕へ、そして肩へと手を這わせる。
無下に振り払うことも出来ず、最終的に俺の身体はぱたりとベッドに倒れこんだ。

「・・・・・・大丈夫だから・・・・・」
「千鳥・・・・?」

伸ばした腕が肩から頭部に回され、ゆるゆると彼女の胸元に引かれて行く。
やさしく掻き抱くように抱き寄せられ、額がこつんとぶつかった。
その奥から聞こえる、確かな鼓動。

―――トクン、トクン

「私は・・・・生きてる・・・・・」
「・・・・あぁ・・・・」

そう、これは君が生きている音。
生の証。

いつかもこうして抱かれたことがあった気がする。
そこでは何の恐怖も感じなかった。
いつそのような経験をしたのかは定かではない。
物心ついたときには既に生死の境で生きていたのだ。
こんな安らかな気持ちになったことなんて一度だって無かった。
でも俺は確かに知っている。
このぬくもりを。
この優しさを。

「そして・・・・・・あんたも生きてる・・・・・」
「あぁ」

そうだ。
俺は生きている。
君ほど清らかな音ではないけれど、俺の中でも、確かに脈打つものがある。

この感覚に名前をつけるとしたら、なんだろうか。
残念ながら俺はその回答を知らない。
ただ、とても懐かしい気持ちになった。
傭兵をしていた頃よりももっと前。
アフガンでゲリラをしていた頃よりももっと前。
ロシアで暗殺者としての教育を受けていた頃よりももっと前。

そんな、ずっとずっと昔に感じたことがある気がした。

「私が・・・・・守ってあげるから・・・・・」
「・・・・・・あぁ・・・・・・」
「だから・・・・・・・大丈夫・・・・」
「あぁ」

本当に何も怖いものなど無い。
彼女がいれば。
彼女といれば。
どんなことだってどうにか出来てしまいそうだ。


「・・・・・・おやすみ。ソースケ・・・・・」


返事を返すよりも早く、俺の意識は深いところに落ちていった。


落ち行く意識の中でおぼろげに

『かえってきたんだ』

そう思った。




・・・・・長っ・・・・!
フルメタの宗介とかなめに滾ったので書き散らかしてみた。
アニメ3期のTSR終了後?というか日本帰国後の妄想。
こんなやり取りがあったらいいなぁって。
実は小説のDBDは執筆段階では読んでいません。
この部分が書かれていないことを祈る・・・・・・・
ともかく高校生の恋愛万歳!
ちろりはソースケの嫁。
ソースケはちろりの犬。
2010/07/12

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